つげ義春を散歩する(調布編) 公式サイト
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はじめに1.中華料理 八幡2.ヘビ山3.天徳鉱泉4.調布駅5.旧赤線通り6.多摩川住宅7.ひなぎく荘
8.野川9.祇園寺10.水門11.河原12.京王多摩川駅13.酒井荘14.富士マンション
15.競輪場16.旧朝鮮人集落17.狛江大水害18.布多天神社19.角屋呉服店20.深大寺城跡
関連作品



16.旧朝鮮人集落    


「近所の景色」(『紅い花』に収録)のひとコマ。
かつて多摩川の土手下に朝鮮人集落があったと描かれている。自治体から住人に再三立ち退きを勧告されていたそうだ。1974年9月の狛江大水害を引き起こした台風16号の豪雨で集落が浸水し立ち退きを余儀なくされたとのこと。

この土手道の右側が旧朝鮮人集落があったと思われる場所。京王多摩川駅あたりから下流に500〜600mぐらいのところ。現在は京王テニスクラブと真新しい住宅街になっている。左手は多摩川(奥が上流)。

【2006年3,4月撮影】


少し上流に歩いたあたり。右手は京王テニスクラブの建物。その向こうが競輪場。

京王テニスクラブの裏の道。西→東方向に撮影。右手はずっと京王テニスクラブが続く。左手の住宅群の中に、酒井荘やかつての富士マンションがあった。

同じく京王テニスクラブの裏。北→南方向に撮影。このあたりから左側が、集落撤去後に増設されたテニスコートや住宅。漫画の中では「ゴルフ練習場になる噂がある」と書かれている。

西→東方向に撮影。右手は集落撤去後に拡張されたテニスコート。このあたり一帯は朝鮮人集落だったと思われる。

テニスコートの脇は、このあたりでも最もお洒落な住宅街になっている。このへんも集落のあったエリア。奥に多摩川の土手が見える。

「近所の景色」出てくるひとコマ。奥に土手が見える。

長瀞(ながとろ)川。漫画の中では、朝鮮人集落は多摩川とドブ川に挟まれていたと描かれていた。ドブ川はおそらくこの川と思われる。
現在はそれほど汚れてはおらず、護岸工事が施されたコンクリ川になっている。川沿いには遊歩道があり、春は桜が美しい。
この長瀞川が多摩川に流れ込むところに「鳥師」の水門がある。

青点線の楕円あたりに朝鮮人集落があったと思われる。
紫丸が酒井荘で、茶丸は富士マンションがあった路地。とりわけ富士マンションからは集落に近かったようだ。

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1974年9月の台風16号のすぐあとの11〜12月頃の空撮写真。
その後、京王テニスクラブは朝鮮人集落が撤去されたあとに東側に大きく拡張している。

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※写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省


集落付近の写真。建物が無秩序に並んでいる。また舗装道路はこのエリアに入るととぎれている。
少なくない家屋が倒壊・破損しているようにも見える。

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※写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省


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