つげ義春を散歩する(調布編) 公式サイト
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はじめに1.中華料理 八幡2.ヘビ山3.天徳鉱泉4.調布駅5.旧赤線通り6.多摩川住宅7.ひなぎく荘
8.野川9.祇園寺10.水門11.河原12.京王多摩川駅13.酒井荘14.富士マンション
15.競輪場16.旧朝鮮人集落17.狛江大水害18.布多天神社19.角屋呉服店20.深大寺城跡
関連作品



1.中華料理 八幡    


つげ義春氏の「ねじ式」の冒頭のコマ。
1968年に発表。マンガ表現の新しい地平を開拓した。

かつて、つげ義春氏はこの中華料理 八幡(はちまん)の2階に住んでいた。
当時は木造2階建てのアパートで、屋根で昼寝した時に見た夢を描いたのが「ねじ式」といわれている。

【2006年3月撮影】


ラーメンとぎょうざを食べてみた。
つげ氏も味わったのだろうか。


左上の青丸が八幡の位置。
住所は、〒182-0033 東京都調布市富士見町2-4-1。
甲州街道を調布から府中方向に歩いていくと右手に骨董品店の多奈加(たなか)が見える。その手前を右に曲がる。


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骨董品店の多奈加。つげ氏もしばしば通ったという。
奥さんのマキさんの日記ではここで市松人形を買った話が出てくる。


高野氏の『つげ義春1968』によると階段の位置は当時と同じとのこと。入り口には住人のクツが乱雑に脱ぎ捨てられていたとある。
当時は手前がラーメン屋で、奥に棟続きのアパートがあったそうだ。階段を上ったすぐ右手がつげ氏の部屋だったとのこと。


アパート全景。現在はお店とアパートが一体型の3階建になっている。2・3階がアパート。
当時のつげ氏の部屋は階段を上ったすぐ右手というと、この写真では2階の真ん中あたりか。


アパートの裏側は畑で、のどかな雰囲気が残っている。「李さん一家」や「蟹」(『リアリズムの宿』に収録)に出てくる畑はこれがモチーフではないかと思われる。
漫画に出てくる中華そば屋はもちろん中華料理・八幡のことで、近所の神社は八幡神社と思われる。


中華料理 八幡にいく途中の甲州街道沿いの右手にある八幡神社。境内はうら寂しくて良い雰囲気。つげ氏もお気に入りだったのでは。
また八幡神社の縁の下は、水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」の猫娘の棲み家でもある。水木邸はここから歩いて5〜6分ほど。
神社の敷地と中華料理・八幡裏の畑とは道一本隔てて隣接している。「李さん一家」での設定に近い。


1974年の航空写真。「ねじ式」を描いてから6年たっているので当時の建物かどうかは分からない。中華料理・八幡の東側(右側)に接して別の建物があるようにも見える。これがアパートだろうか?
裏には畑らしきものがあり、これは現在も残っている。八幡神社がほぼ隣接している。


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※写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省


中華料理 八幡から西調布駅方面に2〜3分ほど歩いたところに生えていた紅い花。あまりの鮮やかさに惹かれた。同じような木が4〜5本並んでいた。

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