つげ義春を散歩する(調布編) 公式サイト
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はじめに1.中華料理 八幡2.ヘビ山3.天徳鉱泉4.調布駅5.旧赤線通り6.多摩川住宅7.ひなぎく荘
8.野川9.祇園寺10.水門11.河原12.京王多摩川駅13.酒井荘14.富士マンション
15.競輪場16.旧朝鮮人集落17.狛江大水害18.布多天神社19.角屋呉服店20.深大寺城跡
関連作品



7.ひなぎく荘    


「夏の思いで」(『義男の青春・別離』に収録)のひとコマ。
この古い木造アパートは漫画の中で「ひなげし荘」という名称で出てくる。
「ひなげし荘」は、つげ氏とマキさんが1970年3月に入居した「ひなぎく荘」がモデルになっている。


これが現在のひなぎく荘。
高野氏の『つげ義春を旅する』によると、旧住所は、調布市下石原725 ひなぎく荘。
現住所は、調布市多摩川3丁目9番地1 コーポ新大成。
周辺には大きな道路もでき、のどかな感じは薄れているが、アパートの背後の樹木は漫画そっくり。

【2006年3月撮影】


「事件」(『義男の青春・別離』に収録)のに出てくるひなげし荘。
周辺の道路の位置関係も実際こんな感じだった。


左上の青い丸がひなぎく荘の場所。

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アパートの玄関側から撮したもの。向こう側に府中崖線(がいせん)があり丘になっている。

アパートと丘の間、いわゆるハケ地に流れる川。 以前は自然な小川だったそうだが、いまはコンクリ川になっている。

1974年の京王多摩川周辺の空撮画像。
つげ氏がひなぎく荘に移り住んだのは1970年3月。藤原マキさんとの同居を開始した。
ひなぎく荘のまわりにはまだ畑や田んぼが残っている。裏の川も自然な小川のまま。うしろの林も今よりも鬱蒼(うっそう)としている。
高野氏の『つげ義春を旅する』には新築のモルタル2階建てと書かれている。拡大画像を見ると、確かに漫画のような老朽化した木造アパートには見えない。

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※写真:国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省


「事件」ではアパートのすぐそばで謎の自動車が脱輪事故を起こしている。

アパートの階段の上から撮影。
脱輪事故があったのは、正面のグリーンのシートあたりか。


アパートの玄関側の後方から撮影。
左手のカーブミラーの後ろがひなぎく荘。


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