つげ義春を散歩する(調布編) 公式サイト
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はじめに1.中華料理 八幡2.ヘビ山3.天徳鉱泉4.調布駅5.旧赤線通り6.多摩川住宅7.ひなぎく荘
8.野川9.祇園寺10.水門11.河原12.京王多摩川駅13.酒井荘14.富士マンション
15.競輪場16.旧朝鮮人集落17.狛江大水害18.布多天神社19.角屋呉服店20.深大寺城跡
関連作品



6.多摩川住宅    


「無能の人」シリーズの「石を売る」(『無能の人・日の戯れ』に収録)のひとコマ。
左手には、つげ氏が「無能の人」シリーズを描いた頃に住んでいた 調布市染地の多摩川住宅が見える。


つげ家の部屋は2階左端。1978年から1993年まで15年間住んでいた。

【2006年4月撮影】

「石を売る」のひとコマ。

右の棟の2階の左端がつげ家の部屋。上のコマはこの構図か。

つげ氏の奥さんである藤原マキさんの『私の絵日記』のひとコマ。この団地での生活の様子がしばしば出てくる。

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玄関側(北側)から撮影(2階の右端)。

『私の絵日記』によると、この玄関側(北側)の部屋がつげ氏の仕事部屋で、「無能の人」シリーズを描いたり、ピント商会としてカメラの修理をしていたと思われる。

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玄関側(北側)から離れて撮影(左の棟の2階の右端)。

棟のすぐ裏には桜がたくさん咲いていた。かつてここに小川が流れていたそうだが、現在は暗渠化(川にフタをする)されて遊歩道に。橋の痕跡は残っていた。
この奥は府中崖線で丘になっている。


『私の絵日記』のひとコマ。上の写真の場所か。

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多摩川住宅は調布市と狛江市にまたがるマンモス団地で1968年に完成。どことなくつげ氏的な雰囲気を持っている。
奥に見える特徴的な形状の給水塔も漫画の中にしばしば出てくる。
映画『無能の人』(DVD『無能の人』)では、編集者役のいとうせいこう氏がこのあたりでタクシーを停めて、右手の助川(つげ氏をモチーフにした主人公)宅を訪ねる(※実際のつげ家の住居は別の場所)。


公園の造形物も少し変わっている。

多摩川住宅から多摩川に行くにはこの道を通る。
一直線で多摩川の土手に突き当たる。つげ氏もしばしば歩いたことだろう。


突き当たりの多摩川の土手。

土手に上って、いま歩いて来た道を眺める。

土手から上流を眺めたところ。
この写真では分かりづらいが、調布の堰、京王相模原線の鉄橋、競輪場が見える。
さらに分かりづらいが、写真中央部の少し右に『鳥師』に出てきた水門がある。


場所は右側の青丸のところ。多摩川住宅の北西部に位置するハ−2号棟。

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2つ前の写真から80mほど下流に行く(後ろに下がる)と、映画『無能の人』で親子3人が手をつないで歩いていくエンディングシーンで使われた道がある。

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